そもそも"たるみ"とは肌を支えている物質、コラーゲンやエラスチンが減少し、皮膚自身の重みで下へ落ちていく現象です。加齢とともにこの傾向は進んでいきます。女性の場合は女性ホルモンの分泌とも関連していて、老化現象として肌のたるみは現れます。
このようなたるみをフェイスリフトで引き上げる、というのは機械的、外科的に対応する方法ですね。ヒアルロン酸注入は、内側から老化した皮膚を再生すると考えればよいでしょう。
ヒアルロン酸とは
ヒアルロン酸は皮膚を構成している成分のひとつで、表皮にも真皮にも存在します。わずか1グラムで6リットルもの水を抱え込み、ゼリー状になって体内の細胞をみずみずしく潤します。サプリメントやドリンクとして飲むタイプも増えています。
ヒアルロン酸は皮膚以外にも眼球や関節に多く存在します。保水、弾力を必要とする部分に不可欠な物質なのです。
ヒアルロン酸は加齢とともに減少していきます。老人のヒアルロン酸は赤ちゃんの20%と言われます。赤ちゃんの肌がみずみずしく、はりがあるのはヒアルロン酸を多く含んでいるからです。
ヒアルロン酸をもう少し詳しく!
ヒアルロン酸はムコ多糖の一種で、コンドロイチン硫酸などとの集合体です。生体内では必ずたんぱく質と結合して存在しています。極めて高分子量で、分子量が100万以上あると言われています。
ヒアルロン酸は70年ほど前に米国で牛の眼球の硝子体から分離されました。ギリシャ語のヒアロイド(硝子体)と多糖体の構造単位であるウロン酸より、ヒアルロン酸と命名されました。
鶏のとさか(鶏冠)に多く含まれ、フランスや中国などでは肌を潤す美容食としてもてはやされていたそうです。臍帯にもヒアルロン酸が豊富に含まれます。
大量生産が可能になって、関節炎や角結膜上皮障害の治療薬として利用されるほか、化粧品などに保湿成分として添加されるようになりました。健康食品に配合されることもあります。美容外科ではヒアルロン酸を肌に直接注入し、たるみ・しわなどの改善をします。
ヒアルロン酸の安全性
医薬品としての利用は、関節機能改善剤、眼科手術補助剤、点眼剤、癒着防止剤、創傷治癒剤などです。純度の高いヒアルロン酸が使用されています。
医薬品では保水力だけではなく、さまざまなヒアルロン酸の特性が活かされています。
ヒアルロン酸の所要量は定められていません。副作用は特に報告されていないようです。